イチローに学ぶ、一流の習慣づくり　vol.13　～出川哲郎の発言にあったものすごい「深み」について～

徹底してテーマを絞り込む

僕は気に入った店を見つけると、そこに通い詰めになるんです。もう、毎日のように行ってしまう。

イチローには一つのことにこだわって究めていくという一貫性が、野球以外でも存在している。

本物を手に入れたいと思ったら、テーマを絞り込んで、ひたすら深く掘り進むこと。そうすることで、きっと宝の山を理解することができる。

アメリカの心理学者、ベン・スィートランドは「成功は旅路であり、目的地ではない。」と語っている。人は欲しいものが手に入ることで満足してしまいがちであるが、実はそこにいたる道のりこそが一番輝いている状態なのだ。

一流のマインドセットとは、目的への到達よりも、そのプロセスを重要視する。

自分の行動に誇りを持つ

そのような考え方を習慣にしていれば、結果が出ようが出まいが、努力を続けた自分のことを評価することができる。そして常に高いモチベーションを維持することができる。

恥をかくなって、いったいどういうことなのか僕には理解ができません。自分の目標に向かって、できるかぎりの努力をして挑むとしたら、自分に恥をかくなんてないと思います。

メジャー行きが決まった際、「恥だけはかくなよ」という声があったことに対してイチローが語った言葉である。

全身全霊をかけたプロセスこそが最も尊いのである。

日本を代表するリアクション芸人である出川哲郎は、その芸人魂を次のように表現している。

「最終的には（番組で）死んでもOK」

お茶の間の笑いを取るために、時には身体を張った撮影もしなければならない彼であるが、自分の仕事に誇りを持ち、毎回の撮影を完全燃焼させている。

結局、日々を本気で生きる習慣が、あなたに偉大な才能を与えてくれる。

あなただけの宝物を見つけよう

２００１年４月２日、メジャーでデビューをしたゲームを終えた後、記者たちのインタビューにイチローはこのように答えた。

想像していた以上でした。間違いなく一生忘れることのできない日、そして最も特別な日になるでしょう。（中略）ただ今日のことは今日で終わり、日付が変われば、また次の日のことを考えなきゃいけないと思います。

こっだわってより深くを追求していった先にある、あなただけの大切なもの。もしもそれを手にいれたら、次の宝物を探しに出かけよう。常に好奇心を持ち続けることで、私たちは充実した明日に巡り合うことができる。