脳をダマす「数字」の使い方

数字の中には信用できないのがあるのよ。

ー サリー  (スヌーピー)  ー

 

小学生でも使える数字のお話。

ある数字の法則を使って、
リスクを恐れずに明るい希望に目を向けて、
行動を起こさせる方法をご紹介します。

あなたは、世界的なフォトグラファーを目指す若手のカメラマンです。

ある日、2つの雑誌社から、海外での撮影をオファーされました。
うまくいけば、名前も売れる上に、高額な報酬が受け取れます。

しかし、いずれも、難易度の高い条件での撮影。
失敗すれば報酬ももらず、渡航費も自腹で借金が残ることになります。

A社からは、
「失敗する可能性もありますが、その確率はわずか5%です。」
B社からは、
「挑戦者20人のうち1人だけが、失敗して帰国しました。」

あなたはどちらの仕事を引き受けますか?

計算してみればわかることですが、
この2つは数学的には全く同じ確率です。

しかし、これを見たほとんどの人が
B社の方を危険な仕事だと感じてしまいます。
情報の提示のされ方によって
解釈のされ方が異なってしまうということです。

数字をパーセンテージで示す場合と
絶対数で示す場合には、絶対数の方がリアリティを持って感じられます。

もう一つ例を挙げてみたい。

どちらの高校を受験しようか、と迷っている受験生の両親が、
こんな情報を入手します。

A高校は、
「1年間に問題行動を起こす生徒が3%いた」

B高校は、
「500人中15人の生徒が1年間に問題行動を起こした」

あなたなら、自分の子どもに、どちらの高校を受験させたいですか?

B高校の方が危険な学校に思えたのではないでしょうか?

この違いは、人数で示したほうが
人としての現実味を感じさせることからきています。
脳は実在する15人の問題生徒を想像してしまうのです。

これを、日常に当てはめれば、
例えば、あなたが、自分のチームを目標に向かわせる時、

ポジティブなこと:実数をつかう
ネガティブなこと:パーセンテージをつかう 

数字を使うときは、このルールを適用すれば、
ポジティブな目標に向かいやすくなります。

つまり、表現を変えることで、リスクを恐れずに
明るい希望に目を向けて、行動を起こさせることが
できやすくなるのです。

■ 執筆者情報

杉浦由佳 【コピーライター】
トレンド雑誌やビジネス誌の記事広告、企業のブランドファシリテーター兼ブランドコピーの執筆を務める。元ITエンジニアの杵柄でIT分野も得意とする。RCF出版の電子書籍編集に携わるほか、「ライターのためのライティング講座」を開催中。

「言葉の力で、価値あるものを世に出す」をミッションに活動中。


 

目標を決めても、すぐに諦めてしまう
二度寝グセが直らない
重要なこと、返信も、ついつい後回しにしてしまう
翌朝早いのに、ボケーっとテレビ見て夜更かし
ダイエット中なのに、甘いものをやめられない

 

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