脳の癖を使って「習慣化」を成功させる方法(1)

ジョギング

優れた道徳心は習慣からしか生まれない。
私たちは、自分でつくった習慣のようにしかならないのだ。
節制している人は節度ある人となり、
勇気ある行動を続けている人は勇敢な人となる。

アリストテレス

ダイエットに成功している人、ビジネスで結果を出している人、
一流と呼ばれている人たちは、一人の例外もなく、
すべきことを「習慣化」することに成功している人たちです。

楽勝でできる「習慣」化されたものごと

あなたは今朝、何をしたでしょうか?

7時に目覚ましの音で目覚め、
スマホでLINEをチェックし、シャワーを浴び、
コーヒーを淹れ、朝食を食べ、
髪の毛をセットし、シャツを着て、天気をチェックし、家を出る。

いつもの電車に乗り、到着までスマホでニュースをチェックし、
オフィスに着いたら、パソコンに向かいメールチェックし、
仕事のスケジュールと進捗リストを確認して、速やかに仕事を始める。

これだけ見ても、結構な行動量です。

しかし、これらは、すべて習慣化されているので、
「よし!これから電車に乗って会社に行くぞ!」と気合を入れたり、
「今日も頑張ってニュースを見るぞ」などと強い意思を必要としたりはしません。

目が覚めたら一連の流れに乗って、会社まで行き、仕事を始められるのです。

何かを達成したければ「習慣力」を使え!

つまり、

理想的な体重になりたければ、
食事制限や運動を習慣化すればいいし、

アイデアの引き出しを増やしたければ、
読書の習慣づけをすればよいのです。

「習慣」にしてしまえば、
「モチベーションが上がらない」とか「気合を入れなきゃ」と
眉間にしわを寄せて悩まなくても、
「しないと気持ち悪いんだよね」という状態にすらなってしまうのです。

変わりたくない「現状維持バイアス」の弊害

「そんなことはわかっているけど、
習慣になる前に、三日坊主で挫折してしまうんだよ」

という声が聞こえてきそうですね。
そう思っているのは、あなただけではありません。

人の脳には、「現状維持バイアス」が備わっています。
人は新しい行動を習慣にするのに、抵抗してしまう生き物で、
現状維持を望むのは、人間の本能なのです。

これまで通りにしていれば、想定外の危険は発生しない、
今まで通りの安全は確保できる。
新しいことを取り入れたら、変化によるリスクが生じる。

だから、できるだけ変化を避けようと脳が抵抗します。
新しいことを習慣にすれば、人生に変化が生じることを
本能が察知して、危険回避のために抵抗するのです。

しかし、実際は、良い習慣を身につけなければ、
現状の不満な状況を維持してしまうことになりますよね。

「脳の癖」を利用して、「現状維持バイアス」を突破する

では、どうすればその抵抗を超えて
習慣化に成功するのでしょうか。

行動を習慣化するための細かなテクニックには
さまざまなものがあります。

しかし、根本の「思考」が強化されていなければ、
何をしても挫折してしまいやすいのです。

そこで、今回は、本質的なパート、
「脳の癖」を利用した「4つの思考の活用」にフォーカスしていきます。

1)「快」の活用(脳は快楽を追求する)
2)「論理」の活用(脳は確信するとブロックを外す)
3)「痛み」の活用(脳は痛みを避ける)
4)「記憶のメカニズム」の活用(脳は忘れると継続できない)

実は、習慣化に成功する人と失敗する人には、
「思考」のパターンに違いがあることがわかっています。

それを意図的に、作り出す3つの質問をしていきます。

ノートを用意して、できるだけたくさん、あなたの答えを書いてください。

1)「快」の活用(脳は快楽を追求する)

Q1:それを習慣づけたら、どんな素晴らしい未来が待っていますか?

例えば、ダイエットのための食事制限やジョギングを習慣化したら・・

ダイエットをして痩せると・・

・これまで着られなかったサイズの服が着られる。似合う。オシャレになる。
・目鼻立ちがはっきりして、好ましい顔に変わる。
・健康になる。足腰に負担がなくなる。生活習慣病の予防になる。
・身体が軽くなる。動作が軽快になる。行動がラクになる。
・印象が変わり、友達や恋人ができやすくなる。
・自分に自信がつく。積極的になれる。性格が明るくなる。

できるだけ詳細に鮮明に思い描いてください。

脳は気分の良くなること、つまり「快」を求めます。
どれほど、素晴らしいことが起きるのか、
詳細にノートに書き綴って
それをしっかり脳に教え込ませてください。

イメージできる写真や画像があれば、なお効果的です。

しかし、これだけでは、継続できません。
なぜなら、脳には、習慣化をブロックする癖があるからです。

次回は、2)の習慣化ブロックの外し方について説明します。

脳の癖を使って習慣化を成功させる方法
1)「快」の活用(脳は快楽を追求する)
2)「論理」の利用(脳は確信するとブロックが外れる)
3)「痛み」の利用(脳は痛みを避ける)
4)「記憶のメカニズム」の利用(脳は忘れると継続できない)

■ 執筆者情報

杉浦由佳 【コピーライター】
トレンド雑誌やビジネス誌の記事広告、企業のブランドファシリテーター兼ブランドコピーの執筆を務める。元ITエンジニアの杵柄でIT分野も得意とする。RCF出版の電子書籍編集に携わるほか、「ライターのためのライティング講座」を開催中。

「言葉の力で、価値あるものを世に出す」をミッションに活動中。


 

目標を決めても、すぐに諦めてしまう
二度寝グセが直らない
重要なこと、返信も、ついつい後回しにしてしまう
翌朝早いのに、ボケーっとテレビ見て夜更かし
ダイエット中なのに、甘いものをやめられない

 

長年の悪習慣を、たった7日間で書き換える方法があります。
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誰でも継続の方法を知ってしまうと、習慣化は自動で起こります。 



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