イチローを創り上げた習慣のチカラ
2016年8月7日、イチローは敵地でのコロラド・ロッキーズ戦に「6番・センター」で8試合ぶりに先発での出場をした。そして、7回に訪れた第4打席、イチローは、フェンス直撃の三塁打を放ち、史上30人目となるMLB3000本安打を達成した。
イチローの野球への思い入れは、彼が小学6年生のときに書いた「夢」という作文に凝縮されている。一流のプロ野球選手になるという夢の実現のため、友達との遊びも極力控え、野球を中心とした習慣づくりに人生の全てを注ぎ込んできた。
ここでは、数多くのイチローの言葉から、一流の人間が行う習慣づくりについて触れていきたいと思う。
テーマを決めて長期間反復させる
ある雑誌のインタビューで「子供のころにやっていたことで、いま思えば野球に役立ったことはなにか?」と聞かれた際に答えたのが次の言葉である。
子どものころ、僕はステーションワゴンの後ろに乗せてもらうのが大好きで、乗るとずっと上を向いていたんです。そうすると電線が見えるんですけど、そこにつなぎ目みたいな丸い点があったんです、規則的に。それを見たらつぶる、そんなこともしてましたね。あと、バスに乗っているときのモチベーション、電信柱が真横に来たなと思ったら目をつぶるとか、そういうことはしょっちゅうやってましたよ。こう、なにかに合わせたいんですよね、きっちり。
ちょっとした時間であっても有効に使う。世界を代表するヒットメーカーが生まれた原点がここにある。毎日のちょっとした時間を活用し、それを積み重ねることによって、人は驚くほど強力なチカラを獲得できる。
一流の人間の共通点は、一つのテーマを定め、粘り強く同じことを反復できること。そこが二流との決定的な違いである。
有能さ、無能さは幻想である
才能とは、すでに保有している能力ではない。それは反復練習のような単調なものを、長期間に渡って黙々と持続させることによって獲得できるものである。
「昨日の自分をほんの一ミリでもいいから超えていく」
一流と呼ばれる人間こそ、そのような意識を常に持ちながら、小さな繰り返しを積み重ねている。
そして、あなたでも正しい日々の習慣を持つことによって、自らの人生を大きく飛躍させることは可能なのである。
あなたの人生をより思い通りに輝かせるための実践、明日からスタートしてみてはどうだろうか?
シマケン【依存脱出ナビゲイター】
自らが、酒・たばこ・ギャンブルなどの様々な依存を克服してきた体験をもとに、依存脱出の手段を多くの人に伝える活動を行っている。