コツコツやることを習慣にしてしまう
日々やるべきことを持続させることは、強烈なエネルギーへと変わっていく。小さな積み重ねこそ侮ってはいけない。もしもあなたが「やりたいことの見つからない人」だとしたら、はじめはたったの5分間でいいから、毎日同じことをやる習慣を持とう。
例えば毎日の朝のトイレで英単語を5つ覚えるだけで、1年間それを継続させれば1800以上の英単語を記憶をできる。
僕がどうして毎日練習をやるか?その理由は簡単です。いいときの状態ってすぐに身体が忘れるじゃないですか。それを忘れないように毎日やるのであって、それ以外の何物でもありません。「継続は力なり」なんです。
イチローは苦しい状況にあっても、「やる」と決めたことは変わりなくやれる能力の持ち主である。絶不調であった第2回WBCで、この試合に敗れればシリーズ敗退というキューバ戦の試合前、誰よりも早く球場入りをして、2時間に及ぶ打ち込みを黙々と行ったのである。
調子が悪いから早出の特打ちをしたのではなく、調子が悪いからこそ、「常に行っている」「自分にやれる」習慣をいつものようにきちんとこなしたのである。
調子のいいとき、やる気のあるときなら、努力は誰でもできる。肝心なのは、調子のいい悪いにかかわらず、あるいは、やる気があろうがなかろうが、やれること、やるべきことをいつものようにこなすことが、人を大きく成長させ、成功に導く習慣となるのである。
小さいことほど手を抜かない
「これぐらい、やらなくてもいいか」、そんな風に何かに手抜きをしてしまった経験が誰にでもあるはずだ。
イチローが過去に残してきた成績は特別なものであるが、そのために彼が行ってきた努力の内容は少しも特別なものではない。
やれることはすべてやったし、手を抜いたことは一度もありません。常にやれることっをやろうとした自分がいたこと、それに対して準備ができた自分がいたことを、誇りに思っています。
ここに、イチローの成功習慣のポイントが語られている。イチローは特別なことをやったから特別な結果を残したのではない。自分にやれる小さなことを手抜きせずに、きちんとやり続けることで特別な結果を手繰り寄せたのである。
コツコツやることに快感を見い出そう
夜寝る前に明日やるべきことをノートに書き出しておこう。そして、今日のやるべきことを実行できたかをチェックしよう。あるいは、大きな紙に毎日継続する日課を大きな字で書いて、自分の部屋のいちばん目立つ壁に貼っておけばよい。たったそれだけで、あなたの実行力は見違えるほど高まるようになる。試しにやってみて欲しい。
やり続けることを習慣にしてしまえば、今度はそれをしないでいることのほうが苦痛になる。
10年やっても新しいことが出てくる。新しい気持ちが生まれてくる。そういうことによって野球がますます好きになるんですよね。
自分の習慣、そして仕事についてイチローが語った言葉である。
コツコツを積み重ねることのなかに新しい発見を見い出そう。いかに毎日繰り返される単純なルーティンの中に新鮮さを発揮することができるか、いかに新鮮な気持ちでその日をスタートダッシュできるかが大切なことである。
そのような自分を創り上げて、はじめて一流の仕事ができるようになる。
シマケン【依存脱出ナビゲイター】
自らが、酒・たばこ・ギャンブルなどの様々な依存を克服してきた体験をもとに、依存脱出の手段を多くの人に伝える活動を行っている。