イチローに学ぶ、一流の習慣づくり vol.16 ~サザエさんが「買い物しようと街まで」出掛けなくなる理由~

完璧な自分になりきってみる

東芝がスポンサーから降板したテレビアニメ「サザエさん」の新スポンサーに、インターネット通販大手アマゾン・ジャパンなどが決定した。

今まで「買い物しようと街まで」出掛けていたいたサザエさんであったが、これからは家から出ることなく、買い物を済ませられそうである。未来の磯野家はどんな展開を見せるのであろうか?

サザエさんがこのような未来を予見していたかは定かではないが、イチローのように一流と言われる人たちの意識は常に未来を向いている。

常に、先のことを予測する習慣を身につけるのは、大事だと思います。

2002年のシーズン終了後、「自分が大切にしていること」について、イチローが語った言葉である。

あなたはどれぐらい自分の未来を鮮明に描いているだろうか?自分が実現させたいこと、手に入れたいものなど、はっきりとイメージできているだろうか?

自分の夢を実現するには、願望では弱すぎるだろう。願望を抱くだけでは、ちょっとした逆境ですぐに挫折し、すぐに諦めてしまうことになるからだ。

一流のマインドセットは、それをすでに実現させた自分になりきることである。

イチローは「なりきる」天才である。完璧な打者というマインドセットでバッターボックスに立つからこそ、最高のパフォーマンスを発揮する自分に巡り合えるのである。

ワクワクするような自分の将来像をできるだけ鮮明に描いていこう。それを紙に書き、写真を添えたりするのもいいだろう。そのようにして、単なる願望ではなく「すでに自分はこうなっている」というイメージを高めていくことで、自分が実現させたいこと、手に入れたいものなどを手繰り寄せることが可能になるのだ。

未来の自分をできるだけ鮮明に描き続けながら、それを実現するために日々の努力を習慣化させていく。これこそが人生を成功に導いてくれる大きな起爆剤となる。

思った通りの人間になるための一歩

心理学者のW・ジェームスは「人間は概して、その人間が思い描いたとおりの人間になる」と述べており、この説を当てはめれば、イチローは「すごい自分」を描く天才だったから、偉大なプロ野球選手になりえたのである。

私たちの能力に限界を与えているのは能力自体の限界ではなく、「それは不可能だ」と考えてしまうイメージの限界なのである。

「できなくてもしょうがない」は、終わってから思うことであって、途中にそれを想ったら絶対に達成できません。

人は「できるかどうか」と疑問に思っているうちは結局何もできないし、やらない生き物だ。

「できなくてもしょうがない」というネガティブな考えを綺麗さっぱり捨て、「できる」という前提で前にすすんでみよう。その結果、積極的な態度が生まれ、おのずと成果が生まれるようになるのである。

■ 執筆者情報

シマケン【依存脱出ナビゲイター】
自らが、酒・たばこ・ギャンブルなどの様々な依存を克服してきた体験をもとに、依存脱出の手段を多くの人に伝える活動を行っている。


 

目標を決めても、すぐに諦めてしまう
二度寝グセが直らない
重要なこと、返信も、ついつい後回しにしてしまう
翌朝早いのに、ボケーっとテレビ見て夜更かし
ダイエット中なのに、甘いものをやめられない

 

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