イチローに学ぶ、一流の習慣づくり vol.26 ~平昌の空に「日の丸飛行隊」が描く放物線~

目標を断言し、自らにプレッシャーをかける

いよいよ開幕の平昌冬季オリンピック。「日の丸飛行隊」と呼ばれるスキージャンプ日本代表であるが、小林潤志郎選手、レジェンド葛西紀明選手、高梨沙羅選手と伊藤有希選手などにメダルの期待が高まっている。

高梨沙羅選手は平昌五輪で金メダルを取ったら何をしたいかという質問に対し、「日本に住んでいるのに日本のことを知らないと思った。(日本一周旅行を)車で1人でできたら」と話し、自らのオリンピックに向けた意欲を語った。しかし、彼女は以前に「愛車が約2000万円のベンツ」だと報じられたこともあり、結果的にスポーツファンの逆鱗に触れてしまった。

僕はアジアでは向こう30年は手を出せないという勝ち方をしたいと言いましたし、テレビを通じてアメリカに勝つとも言いました。そうやって発言することで、自分にプレッシャーをかけてきたんです。

2006年、WBCの際にイチローが語った言葉である。日の丸を背負うプレッシャーに押しつぶされないためにも、敢えて注目を浴びる言葉を発し、自らを追い込んでいくのが一流のマインドセットである。

周りの人が嫌悪感を抱くほどの宣言をして、自らを追い込みその分の努力を積み重ねよう。それこそが一流特有の思考パターンであり、行動パターンである。

言葉よりも身体で気持ちを伝える

2006年3月20日、WBCの決勝戦、日本代表チームは10対6でキューバを下して初代王者に輝いた。試合後のイチローは、選手一人ひとりに声をかけ、最後に王監督と固く抱き合った。

日の丸を背負っているのが僕のモチベーションで、感情的になっている一番の要因だと思う。

イチローはこの大会において、言葉よりも身体からにじみ出る気迫、感情的に自分のありのままをぶつけることによって、自らのパフォーマンスを向上させた。

感情的になることは、仕事にマイナスに作用することもあるが、仕事に情熱をもって取り組んでいれば、自然に自分の感情が表に出てくることも珍しくない。そして、一流の人間は、それを自らの力へと変換していく。

飄々とこなせるほど、あなたの仕事は甘いものではないはずだ。あなたが自分の仕事に責任と使命感を持っているなら、ときには熱い想いを表現しよう。気迫を精一杯表現し、仕事に打ち込むことこそ一流の証そのものである。

■ 執筆者情報

シマケン【依存脱出ナビゲイター】
自らが、酒・たばこ・ギャンブルなどの様々な依存を克服してきた体験をもとに、依存脱出の手段を多くの人に伝える活動を行っている。


 

目標を決めても、すぐに諦めてしまう
二度寝グセが直らない
重要なこと、返信も、ついつい後回しにしてしまう
翌朝早いのに、ボケーっとテレビ見て夜更かし
ダイエット中なのに、甘いものをやめられない

 

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